2006年08月13日
トーノZEROアニメ雑記 total 6507 count

嬉しい衝撃!! 今話題の「時をかける少女」の細田守監督がルイヴィトンのために作った映像がWebで見られる!!

Written By: トーノZERO連絡先

 今話題の時をかける少女の細田守監督の経歴は、あまりよく認識されていないような印象を受けます。

 せいぜい、「ハウルの動く城」の監督を降板させられた……というぐらい?

一部の「通」からは注目されていた §

 しかし、細田守とは一部の「通」からはかなり前から注目されていた名前と言えます。

 細田守という名前が「通」の注目を集めた決定的なターニングポイントは、おそらく2000年3月に劇場公開された「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」でしょう。デジモンというだけで「子供用だから自分たちには関係ない」と思い込んだ多くのオタクによって黙殺されつつ、極一部の目利きによって見出されたこの作品は、2000年というインターネット黎明期の空気を色濃く反映した大傑作と言えます。興奮してパソコンを揺らしたら青い画面になり、Ctrl+Alt+Delしてからリセットボタンで再起動する……といったリアルなパソコン描写はもとより、インターネット上でのデジモンの戦いが世界中の子供達によって注視されていて、感想をメールで次々と送ってくるというコミュニケーション手段としてのネットワークも的確に描いています。それでいて、愉快な描写も多く、全体として楽しい映画です。

村上隆により見出される §

 さて、この映画に注目した目利きの一人がアーティストの村上隆です。スーパーフラットで有名なアーティストですが、海洋堂の美少女ガレージキットをアメリカに持って行ってアートとして展示し、美術品として高値で売ってしまった人物でもあります。

 この村上隆が間に入って、ファッションのブランドとして有名なルイヴィトンの店頭で上映する映像を細田守監督に作らせた作品があります。

それをおうちで見られるとは! §

 これが、何とstage6のサイトにありました。

 おうちに居ながらにしてこれが見られるとは、凄い時代になったものです。

 DivXなので、見に行くと再生ソフトのインストールを求められますが、それを入れればWebブラウザ上で見ることができます。(フルスクリーン再生するには右クリックからFull Screen Mode)

 さて、この映像ですが、異世界の描写や、電子メールが重要な意味を持つ等、ぼくらのウォーゲームと相通じる表現上の特徴が多く見られます。また村上隆のキャラクターも登場します。そのことから、必ずしも細田守が自分の全てを出し切った作品……という感じではありません。しかし、細田守らしい優れた表現力と感性に満ちあふれた良い作品であることも間違いありません。

補足 §

 もしかしたら権利関係をクリアしていない形で投稿されている可能性もありますが、それでも「細田守」というブランドをより的確に広めるという意味では大いに意義があると感じます。